髪のダメージが起きる原因には様々なことがあります。
主なダメージの原因としては、
- カラーやパーマなどが原因の薬剤によるダメージ
- 普段の生活で生じる物理的なダメージ
が挙げられます。
1 カラーやパーマなどが原因の薬剤によるダメージ
こちらは、美容室でするカラーやパーマ、ストレート(縮毛矯正)などにより髪がダメージし、傷んでしまいます。
カラーやパーマなどを繰り返してしまうと、髪が傷み、髪の中の栄養分が抜けてきて、艶が無くなったり、乾燥してパサついたり、ひどくなると切れてしまったり、とうもろこしの髭のようにわしゃわしゃになったりします。
ではカラーなどのダメージを防ぐことはできるのか?ということですが、完全に0にはできませんが最小限に防ぐ方法はあります。
- ホームカラーをしない
- 髪のケアに力を入れている美容室を選ぶ
がカラーの例で最善の方法になります。
1 ホームカラーをしない
これはよく言われていることですが、ホームカラーは誰が染めても染まりやすく作られているため、お薬のパワーが強めに設定されています。
染まりやすいのは良いですが、それと引き換えにダメージが大きくなります。それに加えて、毛先まで塗ってしまうと、さらに傷んでしまいます。
本来ホームカラーは、まだ染めていない黒い髪(または白髪)を染めるように作られています。その薬を明るくなっている毛先につけてしまうと、必要以上のパワーが加わりよりダメージが進行していきます。
美容室で染めた経験がある方はご存知かもしれませんが、根元や毛先を塗り分けたり、塗り分けていきますねと言われたことがあるかもしれません。
これは、根元用のお薬と毛先用のお薬をダメージ具合などによって塗り分けています。
しかし美容室でも時短などのために一つの薬で塗ってしまう所もありますので、その辺りは要注意です。
2 髪のケアに力を入れている美容室を選ぶ
では美容室がどこも同じかと言われればそうではありません。
極端に言いますと、お薬を塗り分けているが、
カラーを塗ってシャンプーをして終わりというところと、しっかりケアをしながらダメージを最小限に抑えるのでは、回数を重ねるほど、全く違ってきます。
通常の染め方ですと、どうしてもお薬が必要以上に強い場合が多いです。
アトリエリコで例を出しますと、
- カラーの前にトリートメントで栄養分を補給し、カラーのダメージを抑える
- お薬の中にトリートメントや水素を入れ、ダメージを抑える
- カラー後に、髪の中に残るダメージの原因となる成分をトリートメントでしっかり除去する
- もう一度髪に栄養分を補給し、髪の良い状態を保つ
といったことをします。
これだけ見てもらえますと、工程がずいぶん違うと思います。もちろんお時間もかかりますが、その分髪の状態は違ってきます。
トリートメントといっても、カラー前にするもの、カラーに入れるもの、カラーの悪い成分を取り除くもの、最後に栄養分を補給するもので全く効果は違ってきます。
ですので、髪を綺麗にしていきたい方は、美容室の選び方を注意していくと良いと思います。
2 普段の生活で生じる物理的なダメージ
普段の生活で生じるダメージは、
- ドライヤーやヘアアイロンの熱
- 濡れている状態での、過度なブラッシングなどの摩擦
が主になります。
1 ドライヤーやヘアアイロンの熱
髪の毛は熱に弱いので、熱を与えてしまうとダメージが進行してしまいます。毎日のドライヤーによる過度なブローで熱を与えすぎないように注意が必要です。
しかし、もっと傷むのは、ヘアアイロンによる熱です。ブローより温度が高く、人によって何回も繰り返しアイロンをしてしまいますので、傷むことが多いです。
特に傷む人は、
- 温度を高くしすぎる
- 一度に同じ場所を何度もアイロンする
- 髪が半乾きや湿った状態でアイロンをする
- アイロンをしながら引っ張ってしまう
などです。
温度を高くしすぎると、過度なダメージを与えるので、高くても180度までに抑え、低ければ低い方が良いですので、なるべく低い温度にしましょう。
一度に何度も同じ場所をすると熱による負荷が何重にもかかってしまうので、なるべくアイロンは同じ箇所には、1度までに抑えてください。
髪が半乾きの状態や湿った状態は、髪に過度な熱が加わり、髪の内部を破壊してしまいます。アイロンをしたときに、ジュって音がしたら危険な状態ですので、気をつけましょう。
引っ張るのもダメです。熱と引っ張る力が加わると、かなりのダメージになりますので、アイロンではさんだあと、引っ張らないようにしましょう。
ドライヤーではそこまでなりませんが、アイロンは間違った使い方をすると、髪がチリチリになったり、切れ毛になったり、毛先が熱でこげて髪がなくなることもあります。
初めてご来店の方で、カラーなどはしていませんが、アイロンのしすぎで髪が切れていたり、チリチリになっている人がいますので、使い方には注意をしましょう。
特に濡れた状態でのアイロンは一番危険です。
2 濡れている状態での、過度なブラッシングなどの摩擦
濡れている状態は髪がダメージを受けやすいデリケートな状態になり、ここに過度な摩擦を加えてしまうと、ダメージの原因になります。
濡れている状態で、過度なブラッシングをしたり、シャンプーで擦りすぎたり、濡れた状態で寝てしまうと枕で髪がすれたりなどが傷む原因になります。
ですので、
- ブラッシングは粗めのクシを使い、毛先から優しくとく
- シャンプはしっかりと泡だてて髪はもみ洗いにする
- 寝るまでには必ず髪を乾かす
などの対策をするだけでも、月日が経つにつれ、だいぶダメージが変わってきます。
カラーや濡れた状態でのアイロンほど、ダメージはありませんが、毎日のことなので注意が必要です。
そのほかにも紫外線のダメージやシャンプの洗い方などもありますが、まずはこれらを注意して髪のケアをしていただくと良いと思いますので、是非参考にしてみてください。